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OEKのヨーロッパ・ツアー2013リハーサル2日目

オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)のヨーロッパ・ツアー2013、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭に向けたリハーサルの2日目。今日は今回のソリストを務めるミッシャ・マイスキーさんを迎えてのリハーサル。

マイスキー

最初の一音からハッと目の覚めるような、まわりの注目を一瞬で集めるような音と音楽でした。

今回演奏するのは、チャイコフスキーのノクターンop.19-4、ブルッフのコル・ニドライ(弦楽伴奏版)、そしてチャイコフスキーのロココの主題による変奏曲の3曲。

最初の2曲は続けて演奏するのですが、とてもうまくつながっていました。和声的にもそうですし、ノクターンのちょっと悩みがある感じが、コル・ニドライでデトックスされるように聴こえました。

マイスキーさんはリハーサルと本番はまた違うそうなので、本番はどんな音楽が出てくるのか、楽しみです。

リハーサルの前半は、昨日に引き続き森山智宏さんの《オーケストラのためのSpacy》とベートーヴェンの交響曲第2番が中心。

指揮者の山田和樹さんから表現やニュアンスについての指示があると、オーケストラの音がガラっと変わります。before/afterでここまで違うんだとびっくりするくらい。急カーブを描いて完成度が上がっていくのを感じました。

私は山田さんを生で聴くのは初めてなのですが、クラシック音楽の世界のグローバル・スタンダード(ワールド・クラスで活躍するために必要なものを備えているという意味)を軽やかに自然体で身につけていることを強く感じます。新世代の時代なのだなあと思いながら聴いておりました。

さて、いよいよ明日から本番。どんな展開になるのか?公演も、そして音楽祭も乞うご期待。

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